腫瘍による免疫抑制因子は個々の患者毎に異なり、複数の因子が複雑に関与していることから、最適ながん免疫治療を提供するためには、時間・空間的にダイナミックな免疫応答を患者毎に評価することが重要です。患者毎のがん免疫応答を総合的に評価し、最適な治療の組み合わせを選択することを可能にするための研究が求められています。本講座は、これからのがん免疫治療を成功に導くポイントである「個別化」と「複合化」に対応するがん免疫治療の開発を目的としています。
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免疫細胞治療学講座では、がんに対する免疫応答を分子レベル・細胞レベル・個体レベルで詳細に解析し、ダイナミックな腫瘍免疫を理解し、免疫制御に基づくがん免疫治療法を開発することを目的に研究しています。がん免疫治療のバイオマーカーの探索、および免疫制御技術の開発を行なっています。
この研究で得られた成果を学術雑誌に公表するにあたり、「遺伝子変異情報を提供者の個人情報が明らかにならないようにしたうえで、データベース(科学技術振興機構 (JST)と科学技術振興機構バイオサイエンスデータベースセンター(NBDC)が共同で 運営し一定の制限(審査)のもとで公開される Japanese Genotype-phenotype Archive (JGA))上で公表する」ことが追記されました。 ご自分(あるいはご家族)の遺伝子変異情報を提供者の個人情報がデータベース上で公に発表されることを希望されない場合には主治医にお伝えいただくか、問い合わせ先にご連絡ください。
演題:腸内細菌-腸管-腫瘍免疫連関の最新知見 演者:川鍋啓誠先生
2023年度のメンバーです。後列:伊東、團野、黒田中段:佐合、原、天野、菊池前列:長岡、垣見、小林、古橋
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がん治療における免疫治療の重要性が増す中、最先端の腫瘍免疫学の基礎に基づいた、がん免疫治療法の研究開発に取り組んでいます。
免疫細胞治療学講座で実施している研究のベースとなる腫瘍免疫に関する基礎知識、考え方を概説しています。
2005年からの学会発表(国内学会、国際学会)、論文発表(和文、英文)や当講座が主催した講演会・研究集会・公開講座などの活動実績一覧を掲載しています。