腫瘍による免疫抑制因子は個々の患者毎に異なり、複数の因子が複雑に関与していることから、最適ながん免疫治療を提供するためには、時間・空間的にダイナミックな免疫応答を患者毎に評価することが重要です。患者毎のがん免疫応答を総合的に評価し、最適な治療の組み合わせを選択することを可能にするための研究が求められています。本講座は、これからのがん免疫治療を成功に導くポイントである「個別化」と「複合化」に対応するがん免疫治療の開発を目的としています。
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免疫細胞治療学講座では、がんに対する免疫応答を分子レベル・細胞レベル・個体レベルで詳細に解析し、ダイナミックな腫瘍免疫を理解し、免疫制御に基づくがん免疫治療法を開発することを目的に研究しています。がん免疫治療のバイオマーカーの探索、および免疫制御技術の開発を行なっています。
近畿大学医学部免疫学教室で実施する「抗腫瘍免疫応答の免疫ゲノム解析」(研究代表者:垣見和宏)に当院で実施した「個々のがんの遺伝子変異に基づく固有抗原の同定と腫瘍内微小環境の解析に基づく免疫制御法を組み合わせた個別化がんワクチン治療の開発」(研究代表者:長岡孝治)で得られた試料・資料を提供する予定です。 この研究の対象者に該当する可能性がある方で、研究への協力を希望されない場合、あるいは協力を途中でおやめになりたい場合は2024年6月30日までに末尾に記載の問い合わせ先までご連絡ください。
研究室のメンバー全員で、帝国ホテルのブッフェランチを楽しみました。
効果的ながん免疫治療法を開発するために、2022年4月14日より当院で実施した「胸腺髄質上皮細胞のRNAシークエンスデータベースの構築(研究代表者:長岡孝治)」研究の成果をもとに計画された「胸腺髄質上皮細胞のRNAシークエンスデータを用いたがん抗原探索システムの構築(研究代表者:垣見和宏)」研究に参加しています。この研究の対象者に該当する可能性がある方で、研究への協力を希望されない場合、あるいは協力を途中でおやめになりたい場合は2024年3月31日までに末尾に記載の問い合わせ先までご連絡ください。
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がん治療における免疫治療の重要性が増す中、最先端の腫瘍免疫学の基礎に基づいた、がん免疫治療法の研究開発に取り組んでいます。
免疫細胞治療学講座で実施している研究のベースとなる腫瘍免疫に関する基礎知識、考え方を概説しています。
2005年からの学会発表(国内学会、国際学会)、論文発表(和文、英文)や当講座が主催した講演会・研究集会・公開講座などの活動実績一覧を掲載しています。